夜の梅って・・・

2年ほど前、アストロリコの事務所の近くを夜、真っ暗になってから歩いたときのこと。
街灯の灯りが届かず、吸い込まれるように暗いところが一部分あって、ちょっと不安な気持ちを持ちながらそこにさしかかったとき、頭上に何かを感じて立ち止まり、見上げました。暗さに慣れたころ、す~っと目に飛び込んできたのは白い梅がちらほら咲き。そして、ほのかに香りも漂っていました。ちらほら咲いている梅と膨らんだつぼみ、枝振りのバランスがまるで上等な屏風絵かふすま絵を見ているみたいでした。思わず心の中でこう呟いていました。

これがほんまの「夜の梅」。

ふむふむ、なるほど、なるほど。
かの有名な上等羊羹「夜の梅」はまさに、この光景のことだったのだ!!

と私の中で、自然の中からの大発見をした感動を覚えました。当然、「夜の梅」と命名された昔の方はこの光景をご存知だからこそ、命名したわけで、大発見というよりは、あの羊羹の切り口を見てイメージが繋がらない私の方が未熟なんですけど。。
だって、最近、真っ暗なところの方が少ないし・・なんて言い訳をほざきながらも、かなり感動しました。
それから以後、よそのお宅のその梅が気になり、毎年、「今年はもう咲いたかな?」ってわざわざ見に行ったりしています。だって、本当に見事な梅で、出会った夜は白い梅しか気がつきませんでしたが、実は紅白が並んで見事な枝振り。そして、高めの塀よりもさらに高い梅なので。
20100226104010
↑その白梅です。4日ほど前に撮影しました。

そんな話を門奈さんにもしていたら門奈さんが先日、「君と同じことしている人がいるよ」と梅の季節に因んだ記事を見せてくれました。


あるじをば誰ともわかず春はただ垣根の梅をたづねてぞ見る  藤原敦家朝臣 
(新古今和歌集より)


たしかに・・・古今問わず、人間のすることって同じだぁ~~
スポンサーサイト