「ペンを剣に代えて」大石政則日記

「ペンを剣に代えて~特攻学徒兵海軍少尉 大石政則日記
編著:大石政隆
発行:西日本新聞社 1500円+税

実在の人物、大石政則さんが学徒兵として出征して、戦死されるまでの約1年半の日記。編著は、実弟の政隆さん。
大石政則さんの日記が長い長い道程を経て、この本で蘇りました。

伝記物や人物伝は、編集者や著者のややもすると私見が入りがちになり、そのままストレートで本人の人物像に迫れないときがありますが、これは、純粋にご本人の書いた日記のみの内容であるため、読者がそれぞれストレートに大石さんと大石さんが過ごした時代の背景を感じ取ることができます。
読み始めてすぐに感動し、頭が下がる思いだったのは、大石青年は、自分自身に厳しいということ。日記の一節に

「人格を尊重す」とは教班長の温かき言葉なれども、果たして我に尊重に値する人格が備われるや・・・

とあった。自由とは、義務と責任と表裏一体であることを無視し、何かと自分の権利のみを主張してしまう現代の風潮に、はっとする一言。
大石青年は透き通るような、純粋な魂の持ち主。過酷な時代と壮絶な運命を背負いながら、果敢に生きた証の日記。ぜひ、一読を!


http://www.geocities.jp/masa030308jp/penoturuginikaete.htm
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コメント

ありがとうございます。

本のご紹介ありがとうございます。
とても丁寧に読んで頂き、本人はもとより編者の弟も喜んでくれると思います。

最近「国家の品格」を読んでいたら、真のエリートとは
、「文学、哲学、歴史、芸術、科学といった何の役にもたたない様な教養をたっぷりと身につけていること、そうして身につけた教養を背景として庶民とは比較にもならないような大局感や総合判断力を持っていることが第一条件、第二条件は、国家国民のため喜んで命を捨てる気概があること」とあり、この時代にはまさにそういう人たちがたくさんいたということだなぁと思いました。

利華さん、たくさんのコンサートで観客の皆様を魅了されていることと思います。
お寒い中、体に気をつけてお過ごし下さい。

さくら さん へ

もっと早くにアップしたかったのですが、自分自身の実戦やら大叔父達の所属した部隊の戦友会会長さんとのことやら何やらで遅くなってしまいました。
この日記が本になって蘇るには沢山の奇跡的な出会いが重なり合って弟さんの所に戻ってきた経緯を考えると、どう考えても英霊のお導きとしか考えられないですね。

読み終えて思ったこと。タイムスリップして大石さんの時代に迷い込んだら一目惚れしてしまいそうな男性がウヨウヨいただろうなぁって。ちょっと罰当たり的邪心をいだいてしまいました(^^ゞ

大石さんやさくらさんの父上、そして大叔父達が天国から見ていて
「あっちゃ~~、だめだこりゃ」
って頭をかかえこむようなことにならないように日々を一生懸命に、誠実に生きていきたいと思っています。でも、これって結構、むずかしいですよね。とくに、私はすぐに怠けるタイプなもので・・・

同感

>読み終えて思ったこと。タイムスリップして大石さん>の時代に迷い込んだら一目惚れしてしまいそうな男性>がウヨウヨいただろうなぁって。ちょっと罰当たり的>邪心をいだいてしまいました(^^

その話とっても同調しました。
私もそう思います。

もうひとつ「カミカゼの真実」という本の中に須崎勝弥さんと言う大石と同期の方の本があります。
その中には同期の特攻隊員の写真がたくさん登場します。
それがまたそろいもそろって全員ハンザム、須崎さんに会いに行ったら「恋をしてしまいました」と言おうと決めていました。
でもさすがにそうは言えませんでしたが。

どうかんです。

写真が、とくに飛行機をうしろに、桜を一枝もったあの最期の写真が、ずっとこころからはなれません。澄明な、すべてを超越してしまったひとのすがたがここにはある。

大坂さん

巻末に登場されるニューヨークにお住まいの大坂さんと言う女性、同じく目元にひきつけられてしまったとおっしゃっていました。そのあげく最後の鹿児島串良基地まで幻の大石に会いに行かれた大阪さん。(ニューヨークからその為に帰国)
死後60年にそんな風に思ってくれる人が新たに登場するって事、思い返すたびに背中がぞくぞくとしてきます。

内面から溢れ出ていますよね

さくらさん、ひめのさん
お二人もそう思われますか。よかった。邪心ではなく、素直な感想ですよね。ますらおって「丈夫」って書くんですよね。人生で一番輝いている時期の青年が、一世一代の覚悟をした時の表情は、本当に美しいです。
須崎氏の著書「カミカゼの真実」も近々購読しようと思っていたところですが、その男前揃いの写真見たさに購読のはずみがつきました!本物の特攻隊員だった須崎さんですから、この本も説得力あるでしょうね。

私の親父さんは、予科練で飛行訓練途中で乗る飛行機がいよいよ無くなって、特攻に行かれる「兄さん方」を見送ったと言っていました。今から考えると年齢差は5歳も離れていないだろうに、特攻に飛び立たれた兄さん方は、凄く大人に見えて息をのむような神々しさを感じたそうです。親父が見送った方々の代名詞が大石さんだったのかもしれませんね。
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