英国海軍士官がたたえた日本海軍の武士道
――英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長
惠隆之介 著
草思社刊 (2006年7月5日第1刷発行\1,700)
スラバヤ沖海戦の後、日本海軍は多数の敵国将兵を救助した。これを決断実行した駆逐艦「雷」艦長工藤俊作の生涯と救助の一部始終を描く。
私は、初刊が発売された翌日くらいに入手した。この工藤艦長は、妻や子供にも一切、自分が救った沢山の敵兵やその物語を語らなかったという。これは、工藤艦長に命を助けられたイギリス海軍の士官が戦後60年近くなって命の恩人の工藤艦長を探そうとしたことから、この本の出版に繋がった。もし、その英国海軍士官が戦後すぐとはいわなくても、若くして何らかの理由で亡くなっていたら、この感動の物語は世に伝えられなかっただろう。
前述のおすすめネタ「アーロン収容所」を読むとイギリスが嫌いになるかもしれなが、この「敵兵を救助せよ」は、まったくその反対の印象が残る。両方とも、実際におこったこと。これが、現実なのかもしれない。「アーロン収容所」のあとにこの本をあげようと思っていた矢先、昨日、フジテレビの番組でこの美談を取り上げたそうだ。
これも是非、一読をおすすめします!
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_4794214995.html
アーロン収容所 会田雄次著
現在も入手可能ですが、私自身は家にあった1970年代に出版された当時の本を父から借りました。裏表紙には定価200円と書いてありました。あまりに紙がもろくなって、中のページも黄ばんでいたのでブックカバー(1000円)を購入して慎重に扱いました。
戦後生まれの世代に特に一読してもらいたいと思いました。
後日、アップしますが、下記のページには、私が推薦する永井友二郎先生の新書も紹介しているので、びっくりしています。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80-%E4%BC%9A%E7%94%B0-%E9%9B%84%E6%AC%A1/dp/4122000467
http://gamaster.s37.xrea.com/item.php?asin=4122000467
「ぼく、がんばったんだよ」沢田俊子著
「難病(筋ジストロフィー)とこんなに勇気と元気を持って向かい合える」までには、他人が想像を絶する心労があったであろう。
今日もこのご家族は、他人に元気と明るさの花びらをまきながら、街を駆けめぐっていることでしょう。
ご一家のホームページ↓
http://www.saikodo.com/shin.htm
小さなお子様にも読みやすく書かれている本です。
やさしい文体に、大人もさらに感銘を深くします。
「ぼく、がんばったんだよ 筋ジストロフィーの少年の旅」
沢田俊子著・汐文社
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31635299
「人間の医学」への道 永井友二郎著
その全てのスタートは、第二次世界大戦。数々の修羅場に遭遇し、数え切れない戦友を見送った経験に基づくもの。ミッドウェー海戦、ガダルカナル島撤収をふくむ第三次ソロモン海戦、キスカ島撤収ほか、信じられないくらいの体験。中でも潜水艦伊175号が海底で何時間も米軍の攻撃に堪えている場面などは、生還できた潜水艦がほとんどないために、極めて貴重な艦内の様子がリアルに描かれている。前半は、自身の臨死体験も含めて、たくさんの貴重な体験記。後半は、生き残った者として戦友に恥じない人生を、と病人中心の医療に精魂こめて活動した記録。そして、その活動は現在も続いている。
現場を知らない世代は、ぜひ、一読をすすめる。映画を観るより迫ってくる生の声だからこその内容。何度も涙で読めなくなった。
「海」をイメージした表紙からも、深い思いが伝わってくる。
永井先生のミッドウェー海戦記の一部を紹介している姫野さんのブログ↓
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_a355.html
タイトル:「人間の医学」への道
著者:永井友二郎
出版:人間と歴史社 定価2100円
http://www.ningen-rekishi.co.jp/details/4-89007-149-0.htm


